初めて「アルハンブラ宮殿」という名前を聞いた時、
と思った私は、まさかスペイン南部のグラナダにあるとは想像しませんでした。
かつてスペインはイスラムに支配されていたんですね。
最後に残ったイスラム朝がグラナダのナスル朝で、アルハンブラ宮殿はその時の城塞都市です。
イスラム建築の最高傑作といわれ、今やスペインで1.2を争うほどの人気観光地。
私もグラナダ観光2日目に行ってきました。

今回はアルハンブラ宮殿の概要と見どころについて、私の感想を踏まえてご紹介します。
行ってみたいなと考えている方に、少しでも参考になれば幸いです。
- グラナダのアルハンブラ宮殿に行ってみたい
- チケットが取れなかった!けど諦められない
- アルハンブラ宮殿に行った人の感想が知りたい
Contents
・「アルハンブラ宮殿」に行く前に
スペインの代表的な世界遺産「アルハンブラ宮殿」。
まずは事前にチェックしておきたい点がいくつかあるのでご覧ください。
チケットは必ず事前予約!

まず第一に、アルハンブラ宮殿は
事前予約必須!
気軽に「今日行ってみる?♪」では行けない、チケット入手が大変難しい観光スポットです。
ネットの記事にはいろんな情報(説)が出ていますが、アルハンブラ宮殿は販売方法などがよく変更されることがあります。
- 発売される約3ヶ月前に合わせて必ず予約を
- チケットが取れなかった場合は〇〇へ相談してみる
上記についてまとめた記事はこちらです、アルハンブラ宮殿の観光を考えている方はぜひご一読ください。
主なゾーンは3つ

アルハンブラ宮殿は予約完了するとメールでQRコード付きのチケットが送られてきます。
広大な敷地内はたくさんの見どころがありますが、
- ナスル朝宮殿
- 要塞アルカサバ
- 離宮ヘネラリフェ
大きく分けるとこの3つです。
このうちナスル朝宮殿のみ指定の入場時間がチケットに記載されているので必ずチェックしておいてください。
なぜなら
記載時間30分過ぎると入場不可
と厳しめだから。
前の時間の人もいるのであまり早く到着しても待ちますが、遅くとも15分後までには必ず入れるように余裕を持って向かってください。
そして「要塞アルカサバ」「離宮ヘネラリフェ」は開館時間内ならいつでも入ることが可能です。
ただし、
- 都度チケット提示必要
- 再入場は不可
となっています。
おすすめ見学ルート

周り方としては、できればナスル朝宮殿を最後にして回るのがおすすめ。
移動時間なども含めたら、
観光所要時間は約3~4時間
みておくと安心です。
ナスル朝宮殿は入場時間が決まっているので、念のため朝一は避けた方が無難かなと私は考えます。
アルハンブラ宮殿はそんじょそこらの観光スポットとは違ってとにかく広く、見どころがたくさんあります。
事前に調べておくと効率よく観光も楽しめるので準備しておいて損はないですよ。
荷物は最小限で

アルハンブラ宮殿には大きな荷物は持ち込めません。
できるだけ荷物は少なめにすることをおすすめします。
手荷物預かり所や小さめのロッカーもあるようですが、すぐにいっぱいになってしまうので。
なのでアルハンブラ宮殿での荷物に関しては
- 大きな荷物は持っていかない
- 荷物は預けられないと思った方が良い
です。
手荷物は最小限にして向かいましょう。
アクセス・開館時間など
その他、アルハンブラ宮殿の主な概要はこちらです。
名称 | la Alhambra(アルハンブラ宮殿) |
住所 | Calle Real de la Alhambra, s/n, 18009 Granada, スペイン |
アクセス |
|
開館時間 | 夏季(4/1-10/14)08:30~20:00 冬季(10/15-3/31)08:30~18:00 |
休館日 | 12/25、1/1 |
公式サイト | https://www.alhambradegranada.org/ja |
・見どころ①「カルロス5世宮殿(フリーゾーン)」

3つの見どころの他に、24時間開放されているフリーゾーンもあります。
パラドール~カルロス5世宮殿~要塞アルカサバの入り口までがフリーゾーンです。
大雑把ですが地図でいうとこの辺り。

水色で示した部分はチケットを持っていなくても見学することができます。
ちなみにパラドールはアルハンブラ宮殿の敷地内にある人気のホテルですが、チケットについては宿泊者も他の人と同様です。
ナスル朝宮殿・要塞アルカサバ・離宮ヘネラリフェに入るには必ずチケットが必要なのでご注意ください。

フリーゾーンの中で大きな見どころとなっている「カルロス5世宮殿」。
ここは王とその家族が生活するための宮殿として作られました。
といっても資金不足や反乱でなかなか建設が進まず、結局完成していないままなんだとか。

こういう美しいカーブを描いた円形の建物を見るとイタリアを思い出します。
イスラム建築の中に佇むローマ建築は目立ちますね。
未完成でも充分インパクトがありました。
・見どころ②「要塞アルカサバ」

アルハンブラ宮殿の中で一番初めに作られたのが「要塞アルカサバ」です。
軍事要塞として当時の住居跡など彷彿とさせる土台が残っていました。

よく見てみると奥の方に塔があったので早速行ってみます。

調べてみると、
- EU
- アンダルシア州
- スペイン
- グラナダ市
の旗なんですね。

元々丘の上なのと、塔の高さも27mとあって見晴らしがとても良いです。

上から見る要塞都市はこれまた興味深く、見ていて面白かったです。
少し視線をずらすと、

すぐそばに白い街並みが。
北側には予想以上の絶景が広がっていました。

白と緑が映える、アルバイシン地区の素晴らしい街並みです。

反対側はグラナダの市内中心部を見渡すことができます。

シエラネバダ山脈といって、夏でも雪が残っているそう。
個人的にアルカサバの塔から見た景色は、ヨーロッパ周遊の中でも特に心に残った絶景でした。
・見どころ③「ナスル朝宮殿」

無事に「ナスル朝宮殿」の指定入場時間に間に合いました。
ナスル朝宮殿は先述の通り、チケットに記載の
指定入場時間を厳守
してください。
大変な予約を経て入手したチケットなのに、遅れて入れなかったら残念過ぎます。
これだけは気合を入れて臨んでくださいね。

アルハンブラ宮殿のフォトスポットの一つ「アラヤネスの中庭」。
本当は引きで目の前にある池の水面に鏡張りで撮りたかったのですが、撮ってないのか消したのかデータがない。
しかも冬のヨーロッパ周遊中、パリからスペインに南下した途端春が訪れたようで。
服装間違えて浮いていたので隠してます(笑)

対面側も同じく、中庭の池と鏡張りにして撮るのがおすすめです。

大使の間の天井はまるで星空のようでした。

ナスル朝宮殿のプライベートゾーン、「ライオンの中庭」。
ヨーロッパ周遊終盤でちょっと疲れてたということにしておきましょう。

イスラム建築はとにかく装飾がものすごく見応えありました。

リンダラハの庭園は緑が多くてかわいかったです。
夢中で細かな装飾を見ていたので、ここは癒し空間でした。
・見どころ④行けず無念「離宮ヘネラリフェ」

なんと私ここでタイムアップに。
実は次の目的地へ向かう列車の時間が迫っていたんです。
いざ観光してみると、やはり全部見たかったなと後悔。
詳しく調べずにアルハンブラ宮殿を訪れると、もったいない場面が多々ありました。
私がいうのもなんですが、
観光する日とグラナダを出発する日は分けた方がよい
かもしれません。
荷物のこともありますし、バタバタするし、何よりアルハンブラ宮殿の観光はすごく疲れます。
今後訪れようとしている方は、よかったら参考にしてください。

ナスル朝宮殿を出るとそのまま「パルタル庭園」を通ります。
ここはアーチや星型に剪定された木や花に囲まれたゾーンでした。

春を感じさせる花々がかわいかったです。
そしてパルタル庭園から見える、無念の「離宮ヘネラリフェ」。

離宮ヘネラリフェは夏の別荘でその名の通り雰囲気良い所らしいです。
水辺や噴水で涼し気だったり、花や緑がとても美しいんだとか。
とても残念でしたが、こうして私のアルハンブラ宮殿観光は幕を閉じたのでした。
・おわりに
グラナダの「アルハンブラ宮殿」観光の見どころについてご紹介しました。
建物の色が白・薄茶ベースなので、個人的には
- 花が綺麗な春
- 緑が映える夏
に訪れるのがおすすめです。
美しくもあり、歴史の儚さを感じさせる世界遺産でした。
これから足を運ぼうと考えている方、アルハンブラ宮殿の観光はスタートダッシュが全てです。
チケット予約だけはお早めに!(笑)