イタリアを旅した際、ローマをあとにして次は「フィレンツェ」に行きました。
街の中心部にルネッサンスの歴史的建造物が集まっていて、その街並みは世界遺産にも登録されています。
フィレンツェはイタリアの中でも観光しやすいと感じたのでおすすめです。
そして気軽に周辺都市にも行くことができるので魅力的。
今回はそんなフィレンツェと周辺都市の観光に必要な滞在日数とモデルコースをまとめてみました。
これからフィレンツェに行ってみたいなと考えている方の参考になれば幸いです。
- イタリアに行くならフィレンツェに行ってみたい!
- フィレンツェ観光で1日滞在する予定だ
- フィレンツェに数日滞在するなら他の都市も回りたい
Contents
1.フィレンツェ&周辺都市の観光に必要な滞在日数
フィレンツェに行くならずばり、
2泊3日がおすすめ
です!
街の中心部に見どころはつまっているので、定番スポットだけなら1日でも回りやすいフィレンツェ。
ただ1日だけだと少し急ぎ足になるかもしれません。
2日あれば少し余裕が出来て、定番スポット+興味があるところまでゆっくり観光することができます。
またせっかくフィレンツェに来たなら、日帰りで周辺都市に行くことも可能なので3日間あると尚良しといったところでしょうか。
私も現地で出会った日本人旅行者に「ここも良かったよ~」と近くの都市をおすすめされて、急遽滞在を1日延ばしました。
以下が実際観光した感想を踏まえてのフィレンツェ2泊3日モデルコースです。
2.フィレンツェ観光1日目のモデルコース
フィレンツェの主要観光スポットが集まる市街地は、ターミナル駅であるフィレンツェ中央駅からも徒歩圏内。
というわけで駅から出発してみましょう。
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会

フィレンツェ中央駅の正式名称はフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅(通称SMN駅)。
その名の通り駅から徒歩5分の場所にあるのが「サンタ・マリア・ノヴェッラ教会」です。
駅近すぎて意外とスルーしてしまう人も多いかもしれないですが、数日滞在するのであれば初日に行けなくとも最終日などフィレンツェを出る前にでもふらっと寄れます。
次の目的地が朝一で行くべき場所なので、中に入るのは別の時間でもよいかもしれません。

駅の目の前に見えるのは下の写真の姿で、こちらは裏側です。
かわいい外観の入口正面へ行くには、ここからぐるっと南側に周る必要があります。
中に入ると意外だったのがその奥行。
一番奥にステンドグラス、そして周りを囲むフレスコ画が見応えありました。

ちなみに私は行けなかったのですが、この教会のすぐ近くに
サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局
という、世界最古の薬局があります。
薬局?と思うかもしれませんが、店内は重厚感が溢れ、ティールームもあるので優雅な気分に浸れること間違いなしです。
上質な石鹸、コスメ、香水からペット用のシャンプーまで揃っているとのことで魅力的すぎるので、私の分も是非行ってきてください。(おい)
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂

しばらく歩くとフィレンツェ観光と言えば代表的な「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」に到着しました。
ここでは覚えておいてほしいことが2つ。
一つ目は
ドゥオモ(大聖堂)に入るには大行列に並ぶ覚悟をせよ
です。
並ぶことを考えたら、やはり開館時間を目指したいですね。
午後よりは日も高くないので体力の消耗は最小限に抑えましょう。

そして二つ目はこのクーポラについてです。
クーポラに登るなら旅行前に予約を!
当日はもちろん、数日前でも満員で予約できなかったという話もよく耳にします。
出発前に公式予約サイト(英語)からクーポラに登る予約を入れた方が無難。
ジョットの鐘楼
しかしながら、私はクーポラではなくこちらに登りました!
どーん!

…え?どれ?と思ったそこのあなた。
こっちです、右側の塔!

「ジョットの鐘楼(しょうろう)」です!
ドゥオモの隣にそびえ立つこの塔こそ、フィレンツェらしい街並みを見渡すにはかっこうのスポットと言っても過言ではありません。

大理石がピンク、白、緑とかわいらしい色合いです。
高さ約84mなのでクーポラの114mよりは低めですが、なんといっても
クーポラ込みの景色を撮影できる
のがジョットの鐘楼の一押しポイント!
私はこれが理由でクーポラではなくジョットの鐘楼を選びました。

414段の階段はけっこうキツい。(クーポラは463段)
だた登りきったその先には、曇り空もどうでもよくなるほど美しいオレンジの街並みが。

これぞフィレンツェ!な景色。
改めて街自体が世界遺産というのもうなずけました。

クーポラの上にたくさんの人が見えます。
やはり街歩きでは味わえない景色を楽しんだり写真に収めることができるので、登れる系はつい登りたくなるんですよね。
フィレンツェに行った際は是非クーポラかジョットの鐘楼に登ってみてください。
ヴェッキオ橋

アルノ川方面に向かって散歩を楽しんでいると「ヴェッキオ橋」に辿り着きました。
イタリア語で「古い橋」という意味で、フィレンツェで一番古い橋として有名です。
何度か再建されているそうですが侮るなかれ。
今の端は1345年に建て直された時のものというから驚きです。
そういえば私はここからの風景しか見ていません。
どちら側から見るかによってもきっと雰囲気が変わりますよね。
観光客にも人気のフォトスポットなので、フィレンツェ街歩きの際にはヴェッキオ橋も要チェックです。
ミケランジェロ広場

ヴェッキオ橋を南へ渡って20分程歩いたところに「ミケランジェロ広場」があります。
階段が続く徒歩での道のりは、真冬でも汗ばむ勢い。
ですがそんな疲れも一気に吹っ飛ぶほど、ここからの景色は素晴らしかったです!
眺めに圧倒されてしまってうっかりミケランジェロ広場自体の写真を撮り忘れました。

先ほど行ってきた大聖堂やヴェッキオ橋までしっかり見渡せます。
フィレンツェでは唯一青空を見ることができなかったことが無念です。
それでもこの景色なので、晴れの日だったらもう最高だったと思います。
広場なので待ち時間などもなく、時間がない人でもフィレンツェに来たならマストでおすすめしたい場所です。
朝9時に出発してここまでのコースをゆっくり楽しみ、宿に戻ってきたところで大体夕方に。
おつかれさまでした。
3.フィレンツェ観光2日目・3日目におすすめの回り方

1日目のモデルコースを振り返ってみると、定番どころを巡るのであれば1日でも十分回れますね。
初日は定番スポットを回ってなんとなく全体を掴み、
少し慣れてきた2日目に興味のある所へ出向いてみる
のがよいと思います。
フィレンツェには「ウフィツィ美術館」など他にも見どころの多い場所がたくさん。
ウフィツィ美術館も見たいという場合はやはり1日だと厳しいです。
こちらも並びそうではありますが2日目に挑戦してみましょう。
開館時間は08:15と早いので、
- 早起きして開館前
- 意外とお昼過ぎ
- 様子見で夕方
などの時間帯がねらい目です。
フィレンツェのその他見どころ
もっともそうなことを言っておきながら、対して私の失敗談も載せておきましょう。
実は私、英語が分からないのに何故か「外国人向けの英語街歩きツアー」なるものに参加してしまいました。
宿泊していたホステルにツアーデスクがあって
とのことだったので気軽に参加してみたものの。
参加者に日本人は私と友人の2人だけで、行く先々での説明も全く何を言っているのか分からず(汗)
アルノ川を渡った南側には、

「サント・スピリト教会」が。
ドアの大きさで惑わされますが、意外と大きかったです。

目の前の広場では朝市が開かれていて活気がありました。
ここからほんの少し歩いたところで突如現れたのが、

「ピッティ宮殿」。
中には入らず、外観のみ楽しんで英語街歩きツアーはなんとか無事に(?)終了。
ピッティ宮殿とこの裏にある広大なボーボリ庭園の中には、美術館や博物館などが合計8つもあります。
美術鑑賞などが好きな方にはたまらない場所ではないでしょうか。

街の中心部に戻る途中で「サンタ・クローチェ聖堂」を見つけました。
ここはミケランジェロやガリレオなどイタリアの偉人たちが多く埋葬されている教会として有名です。
英語での街歩きツアーはちょっと間違えたかなと思わずにはいられませんでしたが、自分では選ばなかった場所に行けたのでいい経験にはなったかもしれません。
中央市場(メルカート・チェントラーレ)

街の中心部にあり、観光客はもちろんフィレンツェで生活する人も集まって賑わうのが「中央市場(メルカート・チェントラーレ)」です。
屋内なので雨でも関係なく安心ですね。
野菜、果物、肉、魚はもちろん、日本では珍しい食べ物も売っていたりするので見ているだけで楽しめます。

カラフルで形も様々なパスタ。
手頃な値段で買えるものが多かったです。

イタリア半島の形をした瓶に入っているのはオリーブオイル。
美味しそうなものがいっぱいで、お土産選びにももってこいの市場でした。
フィレンツェから日帰りで近郊都市へ!
そう、フィレンツェに来てフィレンツェだけで終わるのは、少しもったいないです。
だって電車で約1時間もあれば行ける良さそうな街がいくつもあるんだもの。
候補として定番なのが
- ピサ
- シエナ
- ボローニャ
私の場合は、元々この後行く予定だったピサと、フィレンツェを1泊延ばしてシエナにも行ってみることにしました。
1日目 フィレンツェ定番スポット巡り
2日目 日帰りシエナでフィレンツェ泊
3日目 中央市場など見てからピサへ
といった流れです。
シエナやピサへ行った時のこともまた記事にしたいと思います。

参考までに、ボローニャは一番交通の便がよく、赤い建物が多いのが特徴です。
「赤い都市」と言われる一方、別名「肥満都市」とも名が付いているくらい食文化が栄えています。
イタリアのグルメに興味がある人は思わず行きたくなるような街ですね。
旅の限られた日数だと、どうしても首都やメジャーな都市だけになってしまいますが、少し落ち着いた街へ出かけてみるのもよいものですよ。
混雑も少なく旅の気分転換になり、帰ってからも「ここ楽しかったな~」と印象深かったりします。
・まとめ
イタリアの中でも観光しやすく周辺都市へのアクセスも魅力的なフィレンツェ。
街並みはもちろん観光スポットも全てが芸術的な美しさでした。
観光に必要な滞在日数は、フィレンツェで何をしたいかによって異なります。
- フィレンツェの定番スポットのみなら1日で観光可能
- フィレンツェの定番スポット+美術館なども巡りたい場合は2日以上
- フィレンツェを拠点に近郊都市も行ってみたいなら3日あるとよし
自分の興味があることにそって、フィレンツェの観光計画を練ってみてくださいね。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。