念願だった「朝焼けのマッターホルン」を見ることができた私。

この日は最高の幕開けとなりました。
さらなる野望が続きます。
どこまでも貪欲な夢を叶えるべく、「マッターホルン・グレッシャー・パラダイス」に行ってきました。
ツェルマットの展望台は複数ありますが、それぞれ特徴があって良さも違ってきます。
マッターホルン・グレッシャー・パラダイスに実際行ってみた感想をお伝えできればと思うので参考にしてもらえたら嬉しいです。
- ツェルマットの展望台に行ってみたい
- グレッシャーパラダイスに行った人の感想が知りたい
- ヨーロッパの大自然が織りなす絶景を見たい
Contents
・「マッターホルン・グレッシャー・パラダイス」とは

ツェルマットには5つの展望台があります。
- マッターホルン・グレッシャー・パラダイス
- ゴルナーグラート
- スネガ
- ロートホルン
- シュヴァルツゼー
それぞれ標高も景色も異なるので迷いますが、今回私が訪れたのはこちら。

マッターホルン・グレッシャー・パラダイスの特色すべきは
万年雪の山々と氷河を見下ろすパノラマビュー
でしょう。

しかも展望台だけではなく、
365日スキーが楽しめる
ことも特徴です。
一見怖そうですが、比較的緩やかなコースになっています。
私も連泊するならこんな贅沢な場所でスキーもいいなと思いました。
また
氷河宮殿
なるスポットも。
氷河宮殿には展望台の下にある氷の洞窟内に氷の彫刻がたくさん展示されています。

このとき私は動画ばかりで写真を撮っておらず。
唯一撮ったのがこの謎すぎるアングル、もはや申し訳ないです。
氷で出来た動物・スイスの街・座れる椅子など様々な彫刻の作品が並んでいました。
個人的に氷の彫刻は若干シュールさを感じたので、もしかしたら「?」と感想を抱く人もいるかもしれません。
ただ床も壁も天井も本当に氷で出来ているため、洞窟自体はテンションが上がって楽しめましたよ。
・「マッターホルン・グレッシャー・パラダイス」行き方

ツェルマットの中心部から南へ15分ほど歩いたところにあるゴンドラリフト乗り場。
ここからリフトとロープウェイを数回乗り継いで約30分、「マッターホルン・グレッシャー・パラダイス」へと向かいます。
ここで驚くなかれ、その往復料金なんと
約1万円(季節により前後)
もするんです。
私はローシーズンでしたがそれでも「スイスは本当物価高いな~」と心底思いました。
スイス半額カード・スイストラベルパス・スイストラベルパスフレキシータイプがあれば半額になります。

まずはリフトに乗車。
季節や天候によって乗り継ぎの駅が違うみたいなので、ここからの道のりは冬の晴れた日の例としてご覧ください。
私が訪れた時は
ツェルマット
↓
フーリ
↓
トロッケナー・シュテク
↓
クラインマッターホルン
のルートでした。

約5分でフーリという駅に着くので、そこで最初の乗り換えです。
この時点ではツェルマットより200mほど高くなったくらいなのでまだそこまで変化は感じません。
フーリから次はトロッケナー・シュテクへ向かいます。
先ほどのゴンドラリフトに代わって次は約100人乗りの大きなロープウェイ。

彼らがこんなに笑顔なのは、私たちが原因に間違いありません。
ご覧の通り、みんなウェアもばっちり決まったスキーヤーばかり。
めっちゃ浮いてたんです。
多分ハイシーズンだと展望台だけの人も多いと思いますが、この時は冬だったせいか展望台だけ見に来ました~的な人に全く会わず。

ちなみに展望台目当ての私たちは朝の9時~11時頃の滞在だったので、下りのロープウェイでは乗り合いの人が誰もいなくて。
そしたらロープウェイで仕事しているおじちゃんたちと仲良くなって、写真撮りまくってました。
陽気で優しい人が多かった印象です。

トロッケナー・シュテクから再度ロープウェイに乗り、ついに山頂のクライン・マッターホルンへと進みます。
不安な方は、レストランもありますしトイレ休憩などを挟んで少しゆっくりしてから乗ってもよいかもしれません。
気持ちばかりでもトロッケナー・シュテクで高地順応を試みましょう。
・「マッターホルン・グレッシャー・パラダイス」の景色

頂上のクライン・マッターホルンに到着したらここからもう少し歩きます。
暗めのトンネルから外に出た瞬間、ものすごい景色が広がっていました。

こんな最高の立地で滑れるなんて、というかスキーできないのに思わず「いいなー!」と叫んでしまうほどの絶景です。
一旦戻って展望台行きのエレベーターに乗ります。
ドアが開いて着いた!と思ったら最後は階段が待っていました。
ここで私に異変が。
私の場合は展望台へのこの最後の階段で急に苦しいと感じました。
あっという間に標高3883mまで来てしまったので、体がビックリしたのかもしれません。
多分大抵の人は息切れ必至です。
そしてようやくマッターホルン・グレイシャー・パラダイスに到着!

ドドン!
目の前に存在感が半端ないブライトホルン(標高4164m)の頂上を望むことができます。
一見可愛い山に見えますが、頂上付近を歩く人が点に見えるくらい実はとても大きいんです。
ツェルマットで見たマッターホルンとは全然違って見えるので一瞬戸惑ったけどばっちり見えていました!

写真には写っていませんが、この左側には西ヨーロッパで最高峰のモンブラン(標高4810m)も見えました。
雲の王国を思わせる真っ白なパノラマビューは、この世のものとは思えないほどの絶景です。
・「マッターホルン・グレッシャー・パラダイス」の注意事項
「マッターホルン・グレッシャー・パラダイス」とても良かったです!
他の展望台には行っていないし、まだまだヨーロッパで行っていない国も多いですが、
現時点、ヨーロッパで一番感動した絶景は?
と聞かれたら
と答えるでしょう。
が、個人的に行って良かった~だけではなく、
これから行くのを検討している方に向けて少し気になった点
をまとめておきます。
①冬はもちろん夏も寒い

私が訪れた3月はまだまだ寒くて氷点下-10℃以下という寒さでした。
この写真を見ても分かるように寒さでへっぴり腰になってます。
スキー常連?の仙人みたいな風貌のおじいちゃんが手袋してないのを見かけましたが、私は手袋無しは耐えられなかったです。
夏でもマイナス5℃~1℃ほどらしいので
年中氷点下
と思っておいた方がよいです。
他の展望台でも同じことではありますが、マッターホルン・グレッシャーパラダイスに行くなら尚更!
夏に行こうかなと考えている方も、必ず防寒具は万全にして臨んでください。
あと晴れだと雪の照り返しがすごいので日焼けにご注意を。
②高山病に注意

ロープウェイで楽々辿り着くことができる「マッターホルン・グレッシャー・パラダイス」ですが、その標高はもはや4000m弱。
ついそのことを忘れてしまいそうになりますが、高山病には注意したいところ。
標高2,000メートル以上で高山病になる可能性あり
なんです。
ということはマッターホルン・グレッシャー・パラダイスの標高なら十分起こり得ます。
実際私も展望台の階段に登った途端、ものすごく苦しいと感じました。
もしどうにもならないほど辛いと感じるなら即ロープウェイで山を下りて休みましょう。
また、高山病対策として以下のことを気を付けて意識してみてください。
- 呼吸はゆっくりお腹から深呼吸を
- 歌ったり走ったりすることは控える
- 水をたくさん飲む(こまめな水分補給)
- お酒は飲まない!
ものすごく心配という方は日本の病院で相談して高山病予防の薬を処方してもらうのも手だと思います。
③展望台に何を求めるか

先述の通り、ツェルマットに5つある展望台にはそれぞれの魅力があります。
展望台 | 標高 | 特徴 |
マッターホルン・グレッシャー・パラダイス | 3883m | ・365日楽しめるスキー場 ・ヨーロッパ一高い展望台 |
ゴルナーグラート | 3089m | ・レストランのテラス ・リッフェル湖のハイキング |
スネガ | 2288m | ・標高は低め&眺望は最高 ・子連れファミリーにおすすめ |
ロートホルン | 3103m | ・一番綺麗なアングルのマッターホルン |
シュヴァルツゼー | 2583m | ・マッターホルンに最も近い展望台 |
私は一番高い展望台に行きたくてマッターホルン・グレッシャーパラダイスを選びました。
とはいえ他の展望台より「うーん」となる点があるとしたら、いや特にないんですがあえて絞り出すなら
マッターホルンのフォルムが
美しくないかも
ということでしょうか。
誤解のないよう言うと「マッターホルン・グレッシャーパラダイス」からのマッターホルンは絶景でした。
ただ上の写真のように尖っている見慣れたマッターホルンを期待して行くと、期待外れのアングルかもしれません。
改めて、マッターホルン・グレッシャーパラダイスから望むマッターホルンはこちらです。

ポジティブに言い直させてください。
マッターホルン・グレッシャーパラダイスから望むマッターホルンは、
マッターホルンの南側の顔を望める唯一の展望台
ともいえます。
「美しくとがったマッターホルン」を求めるなら
スネガ
ロートホルン
など、マッターホルン・グレッシャー・パラダイス以外の展望台を選ぶべきと考えます。
もしも私がまた訪れるなら、夏のハイキングを楽しんでみたいので「スネガ」や「ゴルナーグラート」に行ってみたいです。
自分のやりたいことや見てみたい景色をイメージして行き先を選んでみてください。
・おわりに
ずっと憧れだったマッターホルンを展望台から望むべく、「マッターホルン・グレッシャー・パラダイス」に行ってきた感想をまとめました。
私が訪れた時は天候に恵まれて1日中快晴。
本来山の天気は移ろいやすいので、私が言うのもなんですが
可能であればツェルマットは数日滞在
した方が安心です。
日本では見ることのできない雄大な大自然を感じることが出来るので、ぜひツェルマットに行った際は展望台にも足を運んでみてくださいね。