モンサンミッシェルは私がヨーロッパ周遊前に最も楽しみにしていた観光地の一つでした。
まるでおとぎ話にでも出てきそうな雰囲気を醸し出していて、昔テレビで見た時からずっと行ってみたいと思っていた世界遺産だったんです。
そして時を経て、私の願いが叶いました。
個人手配でモンサンミッシェルに日帰り観光した私が本音で言います。
今後モンサンミッシェルを訪れようとしている人へ。
モンサンミッシェル行くなら日帰り現地ツアー!
を声を大にしておすすめさせてください。
その理由を今回はまとめました。
モンサンミッシェルに行ってみたいと考えている方の参考になれば嬉しいです。

実は私が訪れた際、
- 冬
- 曇り
- 強風
の3点セットで天候が非常に悪く、一瞬回復した帰り際以外まともな写真がありません。
そういうわけで写真少なめですがあしからず。
- モンサンミッシェルに個人で行くかルアーで行くか迷っている
- モンサンミッシェルは日帰りか宿泊すべきか悩んでいる
- モンサンミッシェルに実際行った人の感想が知りたい
Contents
1.モンサンミッシェルの行き方(個人かツアーか)

今回はパリからモンサンミッシェルへ行く場合を例に話を進めていきます。
パリからモンサンミッシェルまでは約370kmと意外に遠いんですよね。
アクセス方法は大きく分けて3つあります。
- 列車(TGV)とバス
- 長距離バス(FLIXBUS)
- 現地ツアーに参加
それぞれの場合で詳しく見てみましょう。
①列車(TGV)とバスを乗り継いで行く場合

パリから列車(TGV)に乗ってレンヌへ、レンヌからバスに乗り換えてモンサンミッシェルに行く方法です。
料金は往復で100~200ユーロ、列車(TGV)の早割を利用するか直前に予約するかで差があります。
メリット:約3時間半で到着!
最も所要時間が一番短い方法なんです。
しかしストライキなどで列車が遅れることもあるので一概に言えません。
そして、
デメリット:モンサンミッシェル⇔レンヌのバスは1日に数便
午後は2便ほどしかないんです。
一見3つの中で最も時間に融通が利きそうですが、意外と時間に縛られてしまいました。
決して大満足のアクセス方法ではなかったかなというのが私の感想です。
アクシデントの可能性も承知の上で、往復の所要時間が短いアクセス方法を望む方はこの方法で早割で予約しましょう。
②長距離バス(FLIXBUS)で行く場合

ヨーロッパの都市間を運行する長距離バス、FLIXBUSならモンサンミッシェルに直通で行くことができます。
料金はおおよそ50~100ユーロといったところでしょうか。
メリット:格安!
①(列車+バス)の半額ほどで行けるため、ヨーロッパを旅するバックパッカーに重宝されている交通手段です。
デメリット:所要時間が長い
乗車場所によって違いますが約5.6時間バスに乗るのはそれなりに疲れそうですね。。
ただし注意点込みですが、
- 無料Wifi
→通信量制限あり - 充電可
→接続不良で利用不可の場合も - トイレ付
→トイレットペーパーなしの可能性高い
といった特徴も。
また予約はFLIXBUSのアプリ、もしくはWEBサイトで行いますが日本語は非対応です。
英語に抵抗がなく旅慣れている方、節約旅の方におすすめの交通手段となります。
③現地ツアーに参加して行く場合

上記2つは個人で行く方法としての選択肢、それでは現地ツアーはどうでしょうか。
料金は旅行会社やどのオプションを付けるかによって大きく異なります。
簡単便利な現地ツアーの予約専門サイト「ベルトラ」の場合、
- 日帰りで約120ユーロ~
- 対岸ホテル1泊で約235ユーロ~
- 島内ホテル1泊で約315ユーロ~
といったイメージです。
メリット:楽、そして意外と安い
そこまでバカ高いわけでもなく、日帰り料金は①(列車+バス)と比べても案外リーズナブル。
場合によっては個人手配よりも安く行けるんです。
そしてツアーの良さは何といっても楽なところですよね。
なんだかんだこのメリット最強なのでは?
デメリット:時間や行動が縛られてしまう
そりゃツアーなのでそこは致し方ありません。
コスパは良いと思うので、出来るだけリーズナブル且つスムーズに旅を楽しみたい方は現地ツアーがおすすめです。
2.日帰りでモンサンミッシェルを観光した感想

モンサンミッシェルといえば
- モンサンミッシェルを眺める!
- 名物のオムレツ
- 修道院の見学
が主な観光内容です。
夢にまで見たモンサンミッシェルを目にした瞬間は、やはり感動で胸がいっぱいになりました。
モンサンミッシェルのふもとから上の修道院まではグランド・リュというメインストリートでつながっています。
建物自体はとても素敵な雰囲気なのですが、こんなにも土産屋が軒を連ねているとは想像していませんでした。
私モンサンミッシェルに対して憧れが強すぎたんです。
テレビや写真で島の全体像しか見ていなかった時、なんて神秘的で美しい場所なんだろうと勝手にイメージ補正していました。
そのせいかグランド・リュの思いっきり観光地な風景に、これまでの想いが少しだけ萎えてしまったのも事実。
当たり前ですがモンサンミッシェルは何も悪くありません。
勝手に私が秘境のイメージを持っていただけです(笑)
モンサンミッシェルの修道院

もちろん思いっきり観光客の私、お土産もしっかり見定めてグランド・リュの道のりを楽しみました。
なんだかんだとお店を見て回りながらゆっくり修道院を目指します。
途中かわいい犬に遭遇。

風に吹かれてる毛並みとか、上目遣いの感じがなんともいえないかわいさです。
と思わず近寄ると、こちらにも振り向いてくれました。

私猫派ですがこの犬のなんともいえない表情が…、愛くるしいとはこのことでした。
グランド・リュは修道院まで約300m坂道が続いています。
島の入り口から5~10分ほどで修道院に到着。
修道院は主に
- 回廊
- 修道院付属教会
が見どころです。
ゆっくり見て回って約1時間で見学することができました。
急ぎ足なら30分でも見れると思います。

途中外の眺めを楽しめる場所も何か所かありました。
あいにく絶景とはいきませんでしたが、モンサンミッシェルに来れたんだなという実感は沸いたのでよかったです。
個人で行く場合、チケットは公式サイト(英語)で事前予約しておいた方が時間を有効活用できるのでおすすめです。
モンサンミッシェルの名物オムレツ
名物のオムレツに関しては、ネットで調べると
- 空気食べてるみたい
- 美味しくはない
- まずい
- 高い!
ど散々な言われようです。
「多分自分の好みではないだろうな」と思いつつ、せっかくなので食べてみました。

パクッ。
・・・
泡みたい。
大きい見た目ですがそれは卵をめちゃくちゃ泡立てているからで、実際食べると口に入れた途端シュワッとなくなります。
バターがふんだんに使われているはずなのに、なんて淡白なお味。
このブログを読んでいただいている方にはバレていると思いますが、私は濃い味付けが好きなのでやはり美味しい!とはなりませんでした。

モンサンミッシェルのオムレツは、プラールおばさんのクッキーでも有名なレストラン「ラ・メール・プラール」で生まれた料理です。
その昔、潮の満引きが激しいモンサンミッシェルへの巡礼は危険が伴う大変なものでした。
命がけでやってきた空腹の人たちへ、すぐ手に入るもので迅速にもてなせるようにとプラールおばさんが考案したのがこのオムレツだそうです。
プラールおばさんの優しさと知恵が詰まった料理なのだなと、歴史に思いを馳せて味わってみてはいかがでしょうか。
3.モンサンミッシェルのベストシーズンは夏

モンサンミッシェルに行くなら
夏!
をおすすめします。
私がモンサンミッシェルに行ったのは冬でした。
天気に恵まれなかったのはたまたまですが、寒くて風も強くて、空も地上も色がなく。

強風すぎて、飛んでいるカモメも明らかに流されているようにしか見えませんでした。
モンサンミッシェルの気候は、冬の方が降水量が多いんですね。
冬はどんよりした日も多くなります。
稀にですが濃霧で本当に何も見えないくらい真っ白の日もあるとか。
なので夏の方が断然晴れやすいので一般的にはモンサンミッシェルのベストシーズンと言えるでしょう。
ただし同時に一年で最も混雑する時期ではあるので、ゆっくり楽しみたいなら夏の終わりや秋ごろを狙うのがよいかもしれません。
そして潮風の影響が強く、夏でも朝晩は冷えるんです。
夏にモンサンミッシェルで1泊することを考えているなら、必ず上着を持っていくようにしましょう。
4.モンサンミッシェル行くなら日帰り現地ツアーで!

個人手配の良い所は、滞在時間など自由に行動できることだと思います。
- パリから距離が離れている
- 列車・バス共に遅延が多い
- バスの本数が少ない
- 数時間で観光可
などの理由から、個人手配で行くメリットがそれほど得られません。
私は列車とバスを乗り継いで自力でモンサンミッシェルまで行きましたが、現地ツアーの方が良かったかなと思いました。
一つずつ解説します。
①パリから距離が離れている
まず目的地が遠い場合は時間もお金もかかるわけですから、結果的に自力よりツアーで行った方がコスパ良かったなんてこともよくあります。

自由じゃないと死んでしまう
自力での往復、その道中も旅の醍醐味
と考えるならたしかに自力がおすすめです。
上記のこだわりがなければ、個人手配の必要はないと思います。
②列車・バス共に遅延が多い
モンサンミッシェルに行った時ではないですが、私もパリを旅行中TGV(列車)が遅延して困った経験があります。
旅先で状況もよく分からず何時間も足止めをくらうのは不安極まりないですよね。
フランスで列車が遅れることは日常茶飯事なので、計画していた時間通りに必ず到着できると期待しない方がよいです。
③バスの本数が少ない
モンサンミッシェル⇔レンヌ間のバスは1日に数本しか運行していません。
そのため帰りはお昼過ぎか夕方しか選べないということになります。
私はモンサンミッシェルでの滞在中、あろうことか後半は暇だと感じてしまったんです。
せっかく観光する時間がたっぷりあるのにという声が聞こえてきそうですが…。
帰りたくてもバスがないので、本当に最後の2時間は何して暇つぶそうかといった調子でした。
といった経験からも、モンサンミッシェルにおいては「個人手配なら滞在時間に自由ができる」とは言い難いです。
④数時間で観光可
先述の通り、モンサンミッシェルでは島の全体像を眺め、修道院を見学しランチをいただくというのが主な観光内容です。
- 修道院はゆっくり見ても約1時間
- ランチに約1時間
- 土産屋などメインストリートを約1時間散策
- モンサンミッシェルを眺めたり撮影する
と大雑把に見積もっても、モンサンミッシェルは数時間あれば十分楽しめるんです。
実際私はモンサンミッシェルに6時間滞在しましたが、振り返るとまさに上記のような配分で観光していました。

モンサンミッシェルは
4時間あれば十分観光できる
それが私の結論です。
現地ツアーでもモンサンミッシェルの滞在時間は4時間前後のものが多いと思います。
なので
なんて心配はいりません。
夜のライトアップや誰もいない早朝のモンサンミッシェルをじっくり楽しみたい、撮影したい!という方は1泊すべきでしょう。
- 暇を持て余すのは困る
- 寒いのは苦手
- 夜・早朝のこだわりなし
であれば日帰りで十分です。
もしも私がまたモンサンミッシェルに行く機会があれば、日帰りの現地ツアーを選びます。
・おわりに
憧れだった世界遺産「モンサンミシェル」に個人手配&日帰りで行った感想と現地ツアーのすすめについてまとめました。
自力で訪れた感想としては、個人手配で行くメリットはそこまで感じなかったです。
これから行こうと考えている方には、
- とにかく楽
- 意外とリーズナブル
- 観光時間も充分
な日帰りでの現地ツアーをおすすめします。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。