ドイツに行くならぜひ訪れてみたかった「ノイシュバンシュタイン城」。
ただ嵐のベネチアで籠っていた時、ホステルで出会ったバックパッカーたちに口を揃えて言われたんです。
みんな「何があった?」てくらい怪訝な表情で断言するので不安を覚えつつ、やはり行かずに後悔はしたくなかったので行ってきました。
そこで今回は、実際に冬のノイシュバンシュタイン城を観光した時のことをまとめます。
率直な感想としては、
え?行って良かったよ!
と思いましたが、なぜ冬のノイシュバンシュタイン城が不評なのかについても考えてみました。
もし迷っている方や興味のある方は一意見として参考にしてもらえたら嬉しいです。
- ノイシュバンシュタイン城へ行ってみたい
- 冬のドイツ旅行の行き先に迷っている
- お城はもちろん、雪景色も好きだ
・前日はミュンヘンで過ごす

ノイシュバンシュタイン城はドイツ南部のバイエルン州という場所にあります。
私たちは前日、そのバイエルン州の州都であるミュンヘンに宿泊しました。
夕方に到着し、宿にチェックインしてから街に繰り出したのでもう外は真っ暗。

ミュンヘンの新市庁舎は街の中でも特別な存在感を放っていました。
観光スポットとしても人気だそうで、暗くて見えにくいですが塔の真ん中付近に仕掛け時計があったり、塔の上にも登ることが出来るんです。
イタリアのローマなど歴史的建造物や観光地も多い所は、正直ゴミなど汚いところも目についてしまったのですが、ドイツの街は比較的綺麗な印象です。

お腹がすいたのでガイドブックに載っていたお店に直行しました。

せっかくドイツに来たのでソーセージを食べに行きましたよ~。
「ツム・フランツィスカーナー」というレストランです。
おそらくメジャーであろうメニューを注文。
5種類?6種類?のソーセージが合計7本の盛り合わせになっていて、食べ比べを楽しんでいたら案外ぺろりでした。
初めて食べる白ソーセージはもちろん、付け合わせのマッシュポテトやキャベツのピクルスも美味しかったです。
なんてベタなことを友人と言い合いながら、その日の夜は更けていきました。
・まずはホーエンシュヴァンガウ村へ

ミュンヘンからノイシュバンシュタイン城へ行くにはFlixBusという長距離バスで行く方法もありますが、私はユーレイルパスを使って旅行中だったので、
ミュンヘン→フュッセン 電車で約2時間
フュッセン→ホーエンシュヴァンガウ村 バスで約10分
で向かいました。
ユーレイルパスを使わない場合は、バイエルンチケットがおすすめ。バイエルン地方全ての交通機関が1日乗り放題。価格は一人23ユーロでプラス一人につき5ユーロ追加なので、グループで行くならとてもお得なチケットです。

ここがホーエンシュヴァンガウ村です。
バリバリの観光地ではありますが、風景だけ撮るといかにも村っていう感じがしますね。

上を見上げるとホーエンシュヴァンガウ城が佇んでいます。
ノイシュバンシュタイン城に入るには見学ツアーへの参加が必須
ということで早速チケットセンターに向かいました。
私が行ったのは冬且つほぼ朝一だったので当日でも問題なかったですが、夏のハイシーズンの場合は当日だとチケットが取れない可能性も。
行く時期によって公式サイトで事前予約も検討してみてください。
9時半に購入して入場時間は11時05分。
ぱっと見「待ち時間長いな」と感じますが、よく考えたらここからノイシュバンシュタイン城まではまだ少し距離があります。
お土産売り場でポストカードなどを眺めて30分程時間を潰しました。

村のそばにある湖の近くへも行ってみたのですが「アルプ湖」が予想を超えた景色でびっくり。
静寂に包まれた湖がとても美しくて、思わず息を飲むような景色でした。
・衝撃の馬車体験

10時になったのでそろそろノイシュバンシュタイン城へ向かうことにします。
ホーエンシュバンガウ村からノイシュバンシュタイン城までのアクセスは主に3つの方法が。
- 徒歩
- 馬車
- シャトルバス
シャトルバスも馬車は、冬の雪や凍結など状況によって運休することもあるそうです。
徒歩だと約20分と地図上では出ますが、行きは登りなので実質30分くらいは歩くことになります。
馬車だと、
行きは7ユーロ
帰りは3.5ユーロ
それなりの料金です。
さらに安いシャトルバス(往復3ユーロ)もありますが、私は雰囲気を味わいたくて行きだけ馬車に乗ることにしました。
一度乗ってみたかったんですよね~。

おとぎ話の主人公気分で楽しんでいたら、
ここで思いもよらぬ事件が発生。
何に驚いたって、この頑張って歩いてくれている馬たちですよ。
ふと尻尾をあげたと思ったら、なんと思いっきり用を足してその瞬間が丸見えに。
馬は何も悪くない、仕方のないことだけどタイミングが(汗)
というのも、この時実は友人だけじゃなくて一人旅の日本人男性と相乗りで馬車に乗っていたんです。
唐突すぎて、3人の
「ぅぉおおおお!わわわわわ!!!」
と慌てふためく声が山道にこだまするのでした。

途中下りの馬車ともすれ違いました。
山道は幅も広く整備されているので、徒歩の場合もそこまで心配はありません。
ちなみに馬車に乗る場合も10分程で降り場に着くので、そこから最後は7分程歩くことになります。
・雪化粧のノイシュバンシュタイン城

ようやく姿を現したノイシュバンシュタイン城に胸が高鳴りました。

こちらは帰りの下り道で見えたノイシュバンシュタイン城ですが、
見る角度によって全然違うお城に見える
のも面白いです。
茶色に見える正面の門に着いた時点でまだ30分程時間があったので、時間を潰します。

門の前は見晴らしが良く、観光客は皆景色を撮ったりしながら待っていました。

小腹が空いて思わず買ってしまったホットチョコレートとクッキー。
これ、めちゃくちゃ美味しかったです。
ようやく11時05分になったので、いよいよ城の中へと進みます。
しかしながらノイシュバンシュタイン城は写真撮影がNG。
加えて人気の観光地であり時間指定のツアー形式というだけに、城の見学は約30分としないうちにあっさりと終了しました。

ただ見学ルートの一部には外の景色なら撮影OKの場所もあります。

意外と絶景で2度見しました。
行く前にネガティブな感想を聞いたからなのか、私は意外と雪景色も感動しましたよ。

こちらはノイシュバンシュタイン城から見たマリエン橋。
見えますかね、真ん中のちょい右。
あのマリエン橋から見るノイシュバンシュタイン城が最も美しいと言われているんですよね。

この風景の写真は見たことある人も多いと思います。
残念ながら冬は封鎖されているので行くことは叶わず。
中には無理に入っていく方がいるそうですが、危険なので止めた方が良いです。

帰り道は徒歩にしたので下り坂をひたすら歩きました。
途中雪解け水が流れている所があったり木々に日が差し込む景色などを楽しめたので、意外と苦ではなかったです。
ただし、先述の通り馬の糞がたくさん落ちていたりもするので、足元にはご注意を。
・「冬のノイシュバンシュタイン城」について考察

私はここに来る前、既に行ってきたというバックパッカーたちから
冬のノイシュバンシュタイン城はおすすめしない
と散々力説されました。
でもずっと行ってみたかった場所だったので、どうせなら行って後悔してやろうという気持ちで向かったんです。
結果、個人的には
冬のノイシュバンシュタイン城を見ることができて良かった
と満足しています。
おすすめしない!と酷評した人たちは皆2月に行っていたので、それも3月に行った私と感想が異なった理由の一つではないかと考えました。
2月は特に気温が低いので、
「マイナス何度で極寒だった」
「大雪が降っていた」
とかであれば私もくじけていたかもしれません。
たまたま私が訪れた日が穏やかな気候だったのだと思います。

確かに、
冬はマリエン橋に行けない
という点はマイナスポイントかもしれません。
それでも雪が積もっている山々や木々はとても幻想的で、おとぎ話の国に迷い込んだような気持ちになれました。
「雪国育ちなんだよ!」とか「雪にはときめかない」という方にはもう何も言えませんが、それほどでなければ、きっと冬のノイシュバンシュタイン城も楽しめると思います。
・おわりに

以上、ドイツで有名な「ノイシュバンシュタイン城」の感想でした。
私も行くまでは、緑に囲まれたいかにも
「眠れる森の美女」みたいなお城
に憧れていたので、「冬か~」と懸念していたのは事実です。
でも実際に見てみると、
雪景色のノイシュバンシュタイン城も世界観があって魅力的
だなと感じましたし、行って良かったなと思っています。
冬のノイシュバンシュタイン城に興味がある方、迷っている方の少しでも参考になれば幸いです。