旅行準備の際、「海外旅行保険」は気になる項目の一つ。
もちろん何事もなく楽しい思い出のみで帰ってこれることが一番ですが、旅先でケガや盗難など思わぬトラブルに見舞われる可能性も0ではありません。
盗難は心理的にも経済的にも負担を感じますし、海外の病院で治療を受けた日には想像をはるかに超えた莫大な医療費が発生することも。
可能性は低いにしろ、万一の時にはその後の人生設計が狂うかもと考えると恐ろしいですよね。
海外旅行保険は任意ですが私は必須事項と捉えています。
ただ「海外旅行保険」って高い。
旅行の都度加入するのはよく考えるとナンセンスなのではないか。
使えます!
海外旅行が好きな人なら是非押さえておきたい、海外旅行保険を安くする方法。
先に言ってしまうと、
海外旅行保険付きのクレジットカードを複数枚持つ
+
足りない補償内容はインターネットで加入
節約重視で行くとこれが最強説です。
当記事ではこれについて詳しくご紹介したいと思います。
- 海外旅行によく行くが都度海外旅行保険に加入している
- 海外旅行保険をなるべく節約したい
- クレジットカードの海外旅行保険て実際どうなの?
当てはまる人は是非、少しでも参考にしてみてもらえると嬉しいです。
現在、新型コロナウィルスの発生と感染防止に伴い海外渡航が難しい状況です。一部情報が異なる場合があります。
Contents
1.海外旅行保険の加入方法は大きく3つ
まずは海外旅行保険の加入方法について。
主に3つの方法があります。
- 旅行会社に頼む
- 自分でネットで調べる
- クレジットカードを活用する
加入方法 | メリット | デメリット |
①旅行会社に頼む | ・加入手続きの手間が省ける | ・高い ・保険の専門ではない ・不必要な補償内容が含まれる場合も |
②自分でインターネットから | ・安い ・いつでもどこでも加入可 |
・自分で調べるので多少手間がかかる |
③クレジットカードの付帯 | ・加入の手間無し ・費用が無料 |
・補償金額が低い ・内容の確認が重要(★) |
他に保険代理店や空港での加入も可能ですが、ものすごく保険とじっくり向き合いたい&忘れていた場合の最終手段といった両極端な印象です。どちらにせよ高いですしおすすめの加入方法とは思えないので当記事では省略します。
(★)については後述します。
①は旅行会社のツアーに申し込んだ場合など、そのまま旅行会社に頼む人も多いかもしれません。
確かに加入手続きの手間は省けます。
しかし高い!
②の自分でインターネットで検索して加入するだけで、数千円ほど節約ができるんです。
私は以前、疲れていてつい時間でお金を買ってしまった(①)過去がありますが、やはり安さの観点からも今後は選ばないでしょう。
なので一般的におすすめは②のインターネットから加入なのですが、
海外旅行によく行く方や節約重視の方にとっては
海外旅行の度に加入しなければならない
都度都度の費用がやはり気になる
という問題が立ちふさがったままです。
そこで③の「クレジットカード付帯」について是非チェックしておきましょう。
2.クレジットカード付帯の海外旅行保険とは
全てではありませんが、クレジットカードには海外旅行保険が付いていることがあります。
ちょっと待ってください。
クレジットカード付帯の海外旅行保険は確かに便利なのですが、落とし穴もたくさんあるんです。
賢く活用するために、詳しく確認してみましょう。
海外旅行保険でクレジットカードを活用するなら、まずは2つチェック
まず確認したい重要事項は、付帯の種類。
自動付帯か、利用付帯か。
ここを把握していないと全く意味のないことになるかもしれません。
付帯の種類 | 補償を受けられる条件 |
自動付帯 | カードを所有しているだけで可 |
利用付帯 | 旅行代金等をカード払いしていること |
利用付帯の条件はその保険会社によって細かい違いがあったりしますが、とにかく付帯の種類を理解していないといざというときに使えないなんてことも。
なので断然、自動付帯の方が安心です。
そしてもう一つ、
年会費無料
のクレジットカードを選びましょう。
利用付帯にもメリットはあり、自動付帯よりも高額な補償を受けられる傾向があります。もし両方付いているカードをお持ちなら、旅行費用をそのカードで支払うように心がけておけば、もしもの時に役立ちます。
クレジットカード付帯の海外旅行保険は必ず補償内容の確認を!
加入方法やお得かどうかの前に、注目すべきは補償内容です。
補償内容には複数の項目があります。
- 疾病治療費用
- 傷害治療費用
- 救援者費用
- 傷害死亡
- 傷害後遺障害
- 賠償責任
- 携行品損害 など
補償額が一体いくらあればよいかというのは人それぞれなので一概に言えません。
イメージするために実際にあった例を見てみましょう。
- 台湾で頭痛を訴えくも膜下出血と診断、手術&8日間の入院
635万円- スペインで自転車にぶつかられ数ヶ所骨折、20日間の入院
872万円- アメリカ到着後にエコノミークラス症候群になり肺炎・肺結核と診断、手術&49日間入院
9,335万円引用:t@bihoたびほ
アメリカの事例なんてもう気が遠くなりそうな恐ろしい金額ですが、事故やエコノミークラス症候群など、誰にでも起こる可能性がありますよね。
他にも、
ハワイで急性虫垂炎(盲腸)になった場合、治療費は約300万円
とも言われています。
このような事例を見ると、やはりケガや病気をした際の治療費に該当する【疾病・傷害治療】の補償額は特に大事です。
中には「最高補償額〇千万円!」とは死亡補償のことで、疾病・傷害治療の補償額は0円というクレジットカードもあります。
そして基本的には
クレジットカード1枚では海外旅行保険はまかなえない
と思った方がいいです。
しっかり確認してから活用するようにしましょう。
3.海外旅行保険におすすめのクレジットカード
前述の通り、海外旅行保険が付いたクレジットカードなら、
自動付帯
年会費無料
のクレジットカードが理想です。
そんな方に、海外旅行保険に活用したい3つのクレジットカードをご紹介します。
無料クレジットカードなら治療費補償が手厚い「エポスカード」
疾病治療費用 | 270万円 |
傷害治療費用 |
200万円 |
救援者費用 | 100万円 |
傷害死亡・後遺障害 | 500万円 |
賠償責任 | 2,000万円 |
携行品損害 | 20万円 |
おそらくインターネットで調べた時に最もおすすめと出てくるクレジットカードが「エポスカード」です。
エポスカードは、
年会費無料
自動付帯
疾病治療費が270万円
というおすすめポイントが揃っています。
年会費無料&自動付帯のクレジットカードだと疾病治療費は200万円のものが多い中、エポスカードはトップクラスの補償金額。
傷害死亡・後遺障害は500万円ですが、個人的には可能性が低いところより疾病治療費に力を入れてくれているのはありがたいなと感じます。
ただその部分も含め、そもそもクレジットカード1枚で海外旅行保険をまかなうのは厳しい。。
そこで大事なのは、
無料のクレジットカードを複数枚組み合わせて補償額をカバー
することです。
次にエポスカードと組み合わせて用意したい無料クレジットカードをご紹介します。
海外旅行保険はもちろんお買い物にも便利な「REXカード」
疾病治療費用 | 200万円 |
傷害治療費用 |
200万円 |
救援者費用 | 200万円 |
傷害死亡・後遺障害 | 2,000万円 |
賠償責任 | 2,000万円 |
携行品損害 | 20万円 |
エポスカードと同じくらい海外旅行保険におすすめなのが「REXカード」です。
REXカードは、
年会費無料
自動付帯
ポイント還元率1.25%
クレジットカードのポイント還元率は平均0.5%とも言われていますから、その高さは目を見張るものがあります。
疾病・傷害治療費も無料クレジットカード付帯の水準でいくと充実しています。
海外旅行保険としてはもちろん、普段使いにもおすすめのクレジットカードです。
ちなみにマルイをよく使う方であれば、
年4回のマルコとマルオの7日間の時にエポスカードで10%OFF
それ以外はREXカードでポイント1.25%
でお得にお買い物ができますよ。
合算するなら3枚目に欲しい「Booking.comカード」
疾病治療費用 | 100万円 |
傷害治療費用 |
100万円 |
救援者費用 | 150万円 |
傷害死亡・後遺障害 | 2,000万円 |
賠償責任 | 2,500万円 |
携行品損害 (自己負担額3,000円) |
20万円 |
エポスカード、REXカードの次に是非揃えたいのが「Booking.comカード」です。
Booking.comカードは、
年会費無料
自動付帯
Booking.com利用でさらにお得
上記2枚と同じく使わなくても持っているだけで海外旅行保険を使うことができますが、使うことでさらにお得な面もある1枚です。
旅好きならBooking.comで宿泊ホテルを予約したことがある人も多いと思います。
- カード払い利用100円ごとに1ポイント
- 宿泊料金100円ごとに5ポイント
②はBooking.comカードの専用サイトから予約し、現地で宿泊料金をBooking.comカードで支払いした場合。
通常なら5回以上の宿泊条件が必要なBooking.genius会員に、今なら入会特典でアップグレードすることができるんです。
Booking.geniusのステータスでは、
- ホテルの宿泊料金が10%OFF
- レイトチェックアウト
- ウエルカムドリンク
- 空港無料送迎
などの特典を受けることができます。
「Booking.com」でホテル予約すると、実質16%の還元になるってことですよね。
疾病・傷害治療費は100万円ずつと少し心もとないですが、救援者費用と賠償責任の補償額はエポスカードとREXカードよりも高いので使わない手はありません。
是非3枚目の無料クレジットカードとして検討してみてくださいね。
クレジットカードと言えば有名&人気な「楽天カード」はどうなの?
CMでその認知率はもちろん楽天ポイントのお得さも半端ない「楽天カード」、既にお持ちの人も多いと思います。
残念ながら、
楽天カードの海外旅行保険は
利用付帯
です。
しかも、日本を出国する前に
空港までの交通費
または
旅行代金
の支払いを楽天カードで行っていることが補償の条件となります。
空港までの交通費は、公共交通機関の乗車代やSuica・PASMOのチャージ代が該当します。
利用付帯というのは正直なところ面倒に感じてしまいますが、補償内容はこちら。
疾病治療費用 | 200万円 |
傷害治療費用 |
200万円 |
救援者費用 | 200万円 |
傷害死亡・後遺障害 | 2,000万円 |
賠償責任 | 2,000万円 |
携行品損害 | 20万円 |
補償内容自体は充実の金額です。
クレジットカード付帯の海外旅行保険は合算できるということを考えると、いざというときの為に出国前の支払いを意識しておくことも一つの方法だと思います。
4.年会費無料クレジットカードの海外旅行保険【合算例】
先ほどから何度か出てきた海外旅行保険の「合算」、これにも少しルールがあります。
海外旅行保険を合算できるのは
- 疾病治療費用
- 傷害治療費用
- 救援者費用
- 賠償責任
- 携行品損害
よって傷害死亡・後遺障害は合算することが出来ません。
傷害死亡・後遺障害については、保有しているクレジットカードの中で最も高い補償金額が適用されるんです。
では実際に複数枚の年会費無料クレジットカードを組み合わせた場合、補償内容がどう変化するか見てみましょう。
補償内容の項目 | エポスカード | REXカード | Booking.comカード | 楽天カード | 合計補償額 |
疾病治療費用 | 270万円 | 200万円 | 100万円 | 200万円 | 770万円 |
傷害治療費用 |
200万円 | 200万円 | 100万円 | 200万円 | 700万円 |
救援者費用 | 100万円 | 200万円 | 150万円 | 200万円 | 650万円 |
傷害死亡・後遺障害 | 500万円 | 2,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 |
賠償責任 | 2,000万円 | 2,000万円 | 2,500万円 | 2,000万円 | 8,500万円 |
携行品損害 | 20万円 | 20万円 | 20万円 | 20万円 | 80万円 |
なかなか充実してきたのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、楽天カードは利用付帯という点だけ注意が必要です。
アジアやオーストラリアなどであれば、クレジットカード2.3枚でも海外旅行保険をまかなうのに安心できると言われています。
個人的にはこの4枚でようやくアジアに出かけられるかなといった心境です。
ヨーロッパや特にアメリカは医療費がめちゃくちゃ高額なので、その場合は足りない内容分だけ追加でインターネットから加入することをおすすめします。
もちろん、考え方は人それぞれ。
この機会に海外旅行保険の加入について考えてみてはいかがでしょうか。
・おわりに
海外旅行保険の加入方法とクレジットカード付帯、そしてクレジットカード付帯の海外旅行保険活用方法についてご紹介しました。
上記の4つ以外にも、世の中には様々な海外旅行保険付きのクレジットカードがあります。
何より、
海外旅行保険は必ず加入すること!
旅好きなら無料&自動付帯カード複数枚持ちが節約ポイント
海外旅行保険は特に疾病・傷害治療の補償額を要チェック
です。
この記事が少しでも参考になったら嬉しいです。
