かつて海外旅行未経験だったころ、
なんて漠然と憧れていた私。
同じように一度はパリに行ってみたいと思ったことがある方は多いのではないでしょうか。
そんなパリの王道スポットを回ったときの感想を踏まえて、旅の所要日数や定番スポット、そしてパリの観光モデルコースをまとめます。
パリに行ってみたい!と考えている方の参考になれば幸いです。
- パリ市内観光のモデルコースを探している
- パリのおすすめ観光スポットを知りたい
- パリに実際行った人の感想を読みたい
Contents
1.パリ観光の所要日数は?

世界地図で見るとフランスは大きく見えますが、観光の中心部であるパリの定番観光スポットは約5kmの範囲内にぎゅぎゅっと集まっているんです。
旅先での優先順位は人それぞれなので、
【目的別】パリの観光所要日数
としていくつか例をあげていきます。
「パリ市内の観光のみ」なら3泊5日

極論、2泊3日でもパリ旅行は可能ですが、それだと丸々1日使えるのは1日だけ。
「パリ市内の主要スポットを一通り巡る」なら
→最低3泊5日
必要です。
それでも個人的にはゆとりのある日程ではないと考えます。
「事情があって日程が取れない」「私せかせかのせっかちなんで!」ということであれば3泊でパリ市内を満喫しましょう。
ただ旅をしていると、いつトラブルに見舞われたり行きたい場所が増えたりするとも限りません。
可能であればもう少し日数がほしいところです。
「パリ+モンサンミッシェル」なら4泊6日、ただ…

パリ市内の観光だけでなく郊外のモンサンミッシェルにも行ってみたいという方もいると思います。
「モンサンミッシェルにも行きたい」なら
→4泊6日
は確保したいですね。
4泊6日は割と日本人のポピュラーなスケジュールかもしれません。
しかし、私は実際に行ってみて
パリ
+
ヴェルサイユ宮殿(パリ近郊)
+
モンサンミッシェル
を全て網羅するなら
5泊必要
だなと感じました。
こちらについては次の観光モデルコースで例に出したいと思います。
「ヴェルサイユ宮殿」はパリ-モンサンミッシェルほどの距離ではありませんが、パリ市内から電車で約1時間の場所にあるんです。
「モンサンミッシェル」
→丸一日使う
「ヴェルサイユ宮殿」
→丸一日使う
と思っておいた方がよいです。
「美術館巡りを楽しむ」なら何泊しても足りない!

答えになっていないですが、本当にその通りで、
パリは美術館がとにかく多い
んです。

美術館をどの程度見学するか、いくつの美術館を訪れるのか、休館日があることも考えると一概には言えませんが
1週間あっても足りないかも
しれません。
補足:パリ・ミュージアム・パスについて
芸術や歴史などに興味があるなら
パリ・ミュージアム・パス
を利用して効率よく観光しましょう。
パリ・ミュージアム・パスは
パリの観光スポット(その数50以上!)で使えるフリーパス
でパリを観光するにはもってこいのとてもお得なアイテムです。
券の種類 | 料金 |
2日券(連続した48時間) | 7,000円 |
4日券(連続した96時間) | 8,900円 |
6日券(連続した144時間) | 現在入荷予定無し |
注意したいのは、「連続した〇日間」という点です。
例えば4泊の内の2日目や3日目でモンサンミッシェルへ行くとなるとパリミュージアムパスを使うことができません。
それぞれのスケジュールを確認して購入する必要があります。
とはいえ美術館など多くの観光施設は入場するのに時間がかかりますし、
チケットを購入する手間や並ぶ時間を節約できる
のは嬉しいですよね。
たしかに、利用できる施設の多くが美術館や博物館。
美術館や博物館以外で利用できるパリの観光主要スポットといえば
- 凱旋門
- サント・シャペル
- ヴェルサイユ宮殿
でしょうか。
上記に加え「ルーブル美術館には行こうと思っている」なら、2日券を使ってこれら4つを2日で回れば約900円ほど安く回れます。
自分が回った時のスケジュールでイメージすると割とかけ足に感じるので、
- 美術館巡りはしない
- 観光はベタなスポットだけ
- あまり時間に追われたくない
人は購入しなくてもよいと思います。
間違いなく言えるのは、
美術館巡りが好きな方は「パリ・ミュージアム・パス」!
を要チェックです。
2.パリ観光のモデルコース

私はヨーロッパ周遊中、パリに5日間滞在しました。
「こうした方がもっと効率良かったかな」と後から感じた点もあったので、それを踏まえて
- パリ市内
- ヴェルサイユ宮殿
- モンサンミッシェル
を網羅する場合のモデルコースをまとめます。
1日目 | 午後パリ着 |
2日目 | ①パリ観光1日目 |
3日目 | ②パリ観光2日目 |
4日目 | ③パリ観光3日目 |
5日目 | ④パリ観光4日目 |
6日目 | 午後パリ発 |
7日目 | 日本着 |
丸々1日使える4日間(旅行2日目から5日目)のスケジュール例になっています。
①パリ観光1日目
観光初日はパリ市内の主要スポットを回るのがおすすめです。
地図でルートを出すとこんな感じ。

それではスタートです。
ノートルダム大聖堂

まず宿を出発して「ノートルダム大聖堂」へ。
ノートルダム=私たちの貴婦人(聖母マリア)
という意味だそうです。
ゴシック建築の代表作でもあるノートルダム大聖堂は2019年の火災で多くを焼失してしまいました。
修復は5年を目途に進めていたものの、新型コロナウイルスによる作業中断もありさらに延びることも予想されています。
しかしながら現状としては正面の外観は失われておらず、塀の部分に火災の当時や修復状況などが展示されているんです。
見られるところもあるので、行ってみる価値は十分にあると思います。
サント・シャペル

ノートルダム大聖堂のほど近くにある「サントシャペル」。
「聖なる礼拝堂」という意味だけあって雰囲気もさることながら、必見なのは一面のステンドグラス。
こじんまりした教会ながら見入ってしまいまう美しさでした。

この写真は雨の日のお昼時ですが、晴れた日の午前中ならもっと輝いていたのかなとも思います。
パリ・ミュージアム・パスでない方は、公式サイト(英語)もしくは日本語予約サイトで事前予約をおすすめします。
オペラ座

私が行った時たまたま不定期の休館日で入ることが叶わなかったのが「オペラ座」。
今回ご紹介するルートの中では若干離れた位置にありますが、
- バス(21番)
- メトロ
- RER
とアクセス方法はどれも簡単です。

残念ですが涙を飲んで今回は外から一枚撮らせていただきました。
そして再びメトロに乗車するか、もしくは晴れた日であれば17分程街歩きを楽しむと「コンコルド広場」に到着。
ここから凱旋門やエッフェル塔などを一望することができるのでパリの街並みや雰囲気を一瞬にして感じることができます。

ものすごい歴史がある一方、今や観光面では欠かせないパリの中心地といってよいでしょう。
そしてコンコルド広場から凱旋門までまっすぐシャンゼリゼ通りを歩いて楽しみます。
シャンゼリゼ通りは雰囲気が素敵で私は苦ではありませんでしたが「30分も歩きたくない!」という方はメトロに乗れば14分ほどで到着です。
エトワール凱旋門
パリを旅行する前、私にとって「凱旋門」はまさに「THEパリ」をイメージする場所でした。
螺旋階段を登って凱旋門の上まで行くことができ、様々な時間帯の景色を楽しめるので常に混雑しているイメージです。
ここももちろんパリ・ミュージアム・パスを持っていない方は、公式サイト(英語)もしくは日本語予約サイトで事前予約をおすすめします。

凱旋門の屋上部分が展望台のようになっていて放射状に道が伸びているパリの街並みを360度見渡すことができるのも嬉しいですね。
私は冬のしかも強風の日に行ったので、乱れる髪と格闘しつつで変なアングルの写真ばかり撮っていました。
景色はとても良かったので登ってよかったです。
エッフェル塔

「エッフェル塔」について調べると「朝一に行くべし」という意見を多く見ます。
ただ個人的には、後述する「ルーブル美術館」や「ヴェルサイユ宮殿」「モンサンミッシェル」こそ朝一を推したいです。
なので私はあえて、
「エッフェル塔」は夕方訪れる
ことをおすすめします。
エッフェル塔は旅行前に余裕を持って公式サイト(英語)もしくは日本語予約サイトで事前予約をしておきましょう。
そして夕方をおすすめするもう一つの理由は
昼間と夜の両方でエッフェル塔を楽しめる
ということです。

夕日が見られるのは
12月で約17時
7月で約22時
と季節によって時間帯は変わりますが、夜ご飯やセーヌ川クルーズなどで時間調節は難なくできます。
エッフェル塔を挟んでいる「シャン・ド・マルス公園」や「トロカデロ庭園」から見る景色も素晴らしいです。
特にシャン・ド・マルス公園ではみんな思い思いにピクニックを楽しんでいます。

ぜひエッフェル塔は、昼と夜両方の景色を楽しんでみてください。
②パリ観光2日目
1日目でパリ市内の主要スポットをほぼ網羅したので、2日目は「ルーブル美術館」をメインにしつつほんの少しだけ足をのばしてみましょう。
ルーブル美術館

美術館にそこまで興味がない人も「ルーブル美術館」は行くよという方は多いのではないでしょうか。
私がルーブル美術館でとにかく感じたのは
まるで迷路!!
でした。

展示エリアによって雰囲気も変わるので見ごたえはありましたが普通に1日じゃ全部見て回れない広さです。
そして館内どこを歩いてもどの作品を見ても人、人、人!!!

日中はツアーの団体客も多いので、ルーブル美術館こそ朝一で行った方がよいです。
朝一で行くにしても旅行前に余裕を持って公式サイト(英語)もしくは日本語予約サイトで事前予約をしておきましょう。
サクレ・クール寺院

「サクレ・クール寺院」はパリで一番高い場所である「モンマルトルの丘」の代表スポットです。
映画「アメリ」の舞台にもなったところだよ。
パリ観光の中心地からはメトロで約30分ほど離れています。
ここで注意したいのがミサンガ売り。
寺院前の階段などに黒人の男性がたくさんいて、ひたすら観光客にミサンガを付けようとしてくるんです。
付けたら、受け取ったら最後お金を請求される、海外あるあるですね。
個人的にはミサンガ全然いらないので、必要なさすぎるものを押し付けられてお金も取られるとか、想像しただけで腹立ちます。
- ミサンガ黒人を避けた場所を通る
- 近づいてきても完全にスルーする
ことを徹底してください。

とか豪語する私はというと、あまりにも強引なミサンガ黒人に思わず
「いらんっって!」
とめちゃくちゃ日本語で振り払って逃げました。
そんな感情丸出しの私を見て友人爆笑。
みなさんはもっとスマートに完全スルーしてくださいね。
③パリ観光3日目
2日間パリを楽しんだので次はいよいよ遠出してみましょう。
モンサンミッシェル

実は私が一番フランスに行きたかった理由は「モンサンミッシェル」。
昔テレビで見て夢見た世界遺産の一つでした。
モンサンミッシェルはパリから意外と距離があります。
パリからモンサンミッシェル
⇕
東京から名古屋
とほぼ同じ距離間です。
そうなると丸々1日必要になるのは仕方がありません。
モンサンミッシェルに行く日はモンサンミッシェルに全身全霊を注ぎましょう。
モンサンミッシェルに行った時の感想も後日別記事で書きたいと思います。
④パリ観光4日目
丸々1日使える最終日の4日目。
ベルサイユ宮殿

「ベルサイユ宮殿」はパリ市内から電車RERかバスで約1時間ほど。
ベルサイユ宮殿は見どころが多く、
- ヴェルサイユ宮殿
- 噴水庭園
- マリー・アントワネットの離宮
- グラン・トリアノン
など、どこまでじっくり見るかによって見学時間はまちまちです。
いずれにせよ「ヴェルサイユ宮殿」は朝一で行き、もし午後に時間が余ったら初日に回った中でリピートしたい場所や新たに行ってみたいスポットへ出かけてもよいと思います。

私が行った時は宮殿側は晴れ間があったのですが噴水庭園側はどんより曇りでした。
噴水庭園はやはり夏の方が断然綺麗だと思います。
冬は緑が少なくて寂しく見えてしまいました。
ヴェルサイユ宮殿も同じく旅行前に余裕を持って公式サイト(英語)もしくは日本語予約サイトで事前予約をしておきましょう。
・おわりに

今回ご紹介したパリ観光のモデルコースは、実際に私が回ったルートの反省点を元に練り直したものです。
休館日や改修工事などその時の状況によってより良いプランがあるかもしれませんが、
- 1日に回れるパリ市内主要スポット
- 丸一日とっておきたいスポット
は現実的にお伝えできているかと思います。
個人的には、
パリは芸術や歴史好きの方がとても満足できる街
だと感じました。
実は私は自然の方が好きなので、同じフランスなら南フランスのコートダジュールがとてもよかったです。
とりあえずパリ観光の準備で必須なことは、
チケットは旅行前に事前予約
これが大事かと。
初めてパリに行こうと考えている方はチェックしてみてくださいね。