フィレンツェから日帰りで行ける街の一つに「ピサ」があります。
例にもれず私も行ってきました。
ピサと言えばやはり
ピサの斜塔
ですよね。
先に言っておくと、ピサで私が訪れたのはピサの斜塔や大聖堂などがある「ピサのドゥオモ広場」のみです。
雨には降られなかったものの、どんより曇りだったのは残念でした。
しかしながら、せっかく行ってきたのでどんなところだったかレポートしたいと思います。
ピサの斜塔に行ってみたいなと思っている方の参考になれば嬉しいです。
- イタリア旅行でどこに行こうか考えている
- ピサの斜塔に行ってみたい!
- ピサのドゥオモ広場に行った人の感想が知りたい
1.「ピサの斜塔」は「ピサのドゥオモ広場」の中の一つ

知名度が高いのは断然「ピサの斜塔」ですが、本来はピサ大聖堂の鐘楼(しょうろう)で「ピサのドゥオモ広場」内にある建築物の一つなんですね。
大聖堂
鐘楼(ピサの斜塔)
洗礼堂
墓所(カンポサント)
「ピサのドゥオモ広場」は主にこの4つが建ち並ぶ世界遺産の広場として、イタリアでは「奇跡の広場」とも称されています。
ピサの斜塔に登るにはチケット代として18ユーロが必要です。
私は冬に行ったので当日でも問題なかったのですが、夏のハイシーズンや時間がない方は事前にチケットを予約しておいた方がよいかもしれません。
日本語サイトだと手数料が高いので、英語に抵抗がなければ公式サイトで予約しましょう。
洗礼堂と墓所(カンポサント)もそれぞれ有料ですが、大聖堂のみ無料。
ただし、大聖堂は混雑緩和のために「入場するための無料チケットが必要」となっています。
もし大聖堂だけに入りたいのであれば、チケット売り場に大聖堂の無料チケットを取りに行く必要があるということですね。
しかもこの場合は、大聖堂への入場制限がかかることも。
ただ、おそらく多くの方はピサの斜塔が目当てだと思います。
ピサの斜塔の有料チケットを購入すればそれで大聖堂にも入れる
のと、この場合大聖堂への入場制限はありません。
私は時間の都合でピサの斜塔と大聖堂の内部を見学することにしました。
2.「ピサの斜塔」内部、そして頂上へ

「元々高さ100m以上になる予定が、建て始めて速攻傾きだしてしまったから55.86mで完成に」というエピソード、日本だと多分ありえないですよね。
写真を撮る時のポージングはピサの斜塔を支えるのがやはり万国共通なようで、皆同じような格好で撮っていました。
ちなみに最近海外ではアイスのコーンを持って
ピサの斜塔をソフトクリームに見立てる
のがトレンドみたいです。
にしても私が行った時はこの絶望的な曇り…だけではなく、風が!
風がものすごかったんです。
もう強風。
これから斜めっている古い建物に登ろうとしているのに、何故こんな日に限って強風なのか。
でもせっかくの機会、高所恐怖症の私でもさすがにこの一期一会は逃したくなくて登ることに。
内部は階段も狭く安全のためか、
荷物を預けてから中へ入る
ようになっていました。

おおお。ピサの内部は意外にも空洞。
この外側に螺旋階段が続く形となっています。
ひとしきり見学したら階段へと向かいます。

狭く傾いている中での296段はなかなかハード。
傾いている上側か下側かによって階段のすり減っている場所が違うので観察してみると面白いです。

頂上には人がすっぽり入れるくらい大きな鐘がたくさんありました。
ただ鐘の振動で塔が傾くから鳴らさないそうで、代わりにスピーカーから鐘の音を流しているそう。
これだけ世界中から人が集まる観光スポットですが、やはり「傾く危険」と隣り合わせなんですね。

そんな緊張も走る頂上ですが、ここから大聖堂を見下ろせます。
下から見る角度によってはそこまで大きな傾斜ではないように感じますが、実際登ると思った以上に傾きを感じて移動するのも恐る恐るでした。
この写真、私の姿勢といい手すりを掴んでいるところといい、完全にビビっているのが見て取れますね(汗)

ピサの街並みも撮ってみましたが、
ビュオーーーー!ブオーーーー!
と終始吹き付ける風が怖すぎて、気が気じゃなかったです。
でも一度行ってみたかった場所に行けて大満足でした。
3.これぞロマネスク様式!「ピサの大聖堂」

スリル満点なピサの斜塔から無事に帰還した私は、「ピサの大聖堂」の内部へと向かいました。
この写真では見えにくいですが、
- メディチ家の紋章が入った金色の天井
- ガリレオのランプ
- ゴシック様式の彫刻が見応えある説教壇
その他細やかな装飾も含めて見どころがたくさん。

キリストが描かれたフレスコ画、圧巻です。

あ、ガリレオのランプは撮ってましたね。
「かつてこのランプが揺れる様子を見てガリレオが振り子の法則を発見した」なんていう話がありますが、それはあくまで逸話だそうです。

教会で天井のフレスコ画を見上げているとなんだか吸い込まれそうになります。
描かれている物語を紐解こうと見入ってしまうのもありますが、静かな中にも歴史の偉大なパワーを感じるというか。
正直歴史に全然詳しくない私ですが、思わずそんな感覚に陥ってしまいました。
・まとめ

一度訪れてみたかった「ピサの斜塔」。
ローマやフィレンツェから日帰りでも行けるのでおすすめです。
個人的にはピサ自体に観光地は多くないのだなという印象を受けたのは本音です。
しかし「ピサのドゥオモ広場」は大聖堂や洗礼堂などが集まる、
ピサの斜塔だけじゃない!
見どころがたくさんの観光スポットでした。
緑の芝生の上に立ち並ぶ、白い建築群のコントラスト。
外観の美しさもさることながら、内部からはかつて栄えたピサの面影を感じることができます。
時間に余裕がある人は是非、洗礼堂や墓所(カンポサント)の内部も見学してみてください。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。